【要約】JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則

最近では、お金の稼ぎ方や節約術など様々な情報が出回っており、どれが本当でどれが嘘なのかを見極めていく必要がでてきました。

今回は、お金の管理方などについての通説の嘘を鮮やかに解き明かしてくれる本を要約していきます。

こちらは、データサイエンティストである著者がお金を貯め、富を築くためのデータ証拠に裏付けされた証明済の方法を書かれたものです。貯金力アップ編と投資力アップ編と2部構成となっておりますので、今回の要約では貯金力アップ編について3点を中心に要約していきます。

  • 貯金について正しく理解する
  • 節約よりも収入アップ
  • 罪悪感を覚えず買い物を楽しむ

1.貯金について正しく理解する。

Google等で「どのくらい貯金すればいいか」と調べると「収入の2割」であったり、「30歳までに年収の同額」などといったものが出てきますが、これらの主張には共通の誤った前提があると著者はいいます。その誤りとはこの2点です.

1.長期的に安定した収入が見込めることが前提になっている。
2.どの収入レベルでも同じ割合で貯金できることを前提にしている。

これらについては研究結果により、前提の正しさが証明されていないと言う。
まず1.に関しては、共働き世代が増えていることや、転職するのが当たり前の時代になっている事から、一時的な失業を許容できている状況があることで所得が安定していない状況になっている為年収などが変動的である。

また2.に関しては、所得水準によって貯金率が大きく変わっている研究結果が出ているという。所得が大きければ大きいほど貯金の額も増えているのである。その為、収入の2割以上貯めれる人もいれば、所得によっては難しい人がいるという事である。

こういった根拠から流通する貯金に関する情報は正しくなく、「貯金=収入ー支出」のシンプルな計算がお金が足りないといった漠然な不安を取り除き理性的な思考を失わず貯金できる手法なのである。

なので「できる範囲で貯金」を行い、ある程度貯金ができてこれば投資フェーズへと移行していく必要がある。

2.節約よりも収入アップ

ダイエットとお金には驚くべき共通点がある.
それは、ダイエットをする際、運動すれば痩せると思われがちである。だが実はダイエット目的で運動を始めても体がエレルギー消費を節約するように進化するため、なかなか痩せれないのである。つまり痩せるには運動量を増やすよりも食事の内容を変えていく必要があるのです。

お金も同様に節約により支出減らしても、所得が少なければ貯金できる割合には限度がある。ただ副業などにより収入が増えても支出も比例して増えないことが研究結果より判明している事から、お金持ちになるための王道の方法とは、収入を増やし、収益を増やす資産に投資する事であることがわかる。

とどのつまり、「支出を減らせばお金持ちになれる」というのは、パーソナルファイナンスの最大の嘘なのである。

では今よりも収入を増やすためにはどうすれば良いのか。
それは、自分が既に持っている経済的な価値「人的資本」を上手く活用し「金融資本(貨幣)」に転換していく
本著で紹介されている人的資本を金融資本に変換する方法は以下の5つ。

1.時間単位の専門サービスを提供する
2.出来高制の専門サービスを提供する
3.人に教える
4.商品を売る
5.会社で昇進する

このように自身の長所をいかし高収入を得ることで資産を安定して増やしていくのが最善の道なのである。

3.罪悪感を覚えず買い物を楽しむ

前項では、節約よりも収入アップとしたが、やはり最低限の節約は必要である。
ただ値札を見るたびにお金に対して不安を感じていたら身がもたない。
そのため必要なのは、罪悪感につきまとわれず、安心してお金を使えるようになる新しい考え方である.その効果的な方法はこの2つ。

1.2倍ルール
2.充実感を第一に考える

この2つを組み合わせれば、罪悪感を覚えずに買い物が楽しめるはずである。
では、1つ目の「2倍ルール」とはなんなのか。それは「贅沢な買い物をするときは、必ずそれと同額の投資をする」である。
これにより散財しても同額のお金が貯めるため罪悪感から解き放ってくれる。

次に2つ目の「充実感を第一に考える」とはなんのか。それは、「一時的な楽しさではなく、いつまでも心豊かにし続けてくれるお金の使い方を優先させること」である。もちろん「ハッピーなお金の使い方をするな」という訳ではなく、「体験を買う」や「自分のためのたまのご褒美を買う」、「人のために買う」のような幸福感のたまるお金の使いかとをすると心を豊かにしてくれるだろう。

このように、お金を使うときのマインド、貯めるときのマインドをうまく活用しながら、貯金をすることで、無理なく投資できるような環境を作っていけるだろう。

今回は、JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則の貯金編を要約していきました。
次は投資編を要約していきますので、気になる方はぜひご覧ください。

また、本著に興味がある方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。