きみのお金は誰のため

【要約】お金の教養小説「きみのお金は誰のため」

円安や物価高のニュースが絶えない世の中で、お金について勉強しないといけないけれど何から学べば良いかわからない。
そんな方におすすめです!

きみのお金は誰のため

きみのお金は誰のため 田内 学 著

 

ただ、その内容は、お金持ちのボスが具体的な例を出しながら、中学2年生の少年とOLに「お金の謎」について教えてくれるため、これからお金について学んでいく人の一冊目にとてもおすすめの一作となっていました。

以下の3つのボスの教えについてボスのセリフを抜粋しながら見ていきます。

  •  お金自体には価値がない
  •  お金で解決できる問題はない。
  •  みんなでお金を貯めても意味がない。

1.お金自体には価値がない

物を買うためにはお金が必要、だから価値はあるじゃないですか!て思いますよね。
でも、お金持ちのボスはこう言います。

「お金に価値がないことは簡単に証明ができる。毎年お金が燃やされている。」

使って汚れたり破れてた古い紙幣を捨てて、新しい紙幣を作っているのです。なので、紙幣自体に価値があるのであれば、古い紙幣を捨てる理由はないのです。

けれど、私達 はお金の価値を感じている為、お金を増やしたいと考えます。
それはモノを買ったりサービスを受けたりするのにお金を支払うからです。

しかし社会全体で見れば、円は日本独自の通貨なので、日本という大きなグループの中でお金が行き来しているだけで、お金は増えたり減ったりしていないのです。
お金はあくまでツールの一つという事ですね。

とどのつまり、お金には全く価値がないという事です。

2.お金で解決できる問題はない、です。

これは、お金だけで解決できない問題がある、という事ではなく、言葉の通り、どんな問題もお金では解決できないという事です。

お金持ちのボス曰く、
「お金を使うとき、受け取ってくれる人がいる。その人が働いてくれるから問題が解決する。だから、誰も働いてくれない無人島には誰もお金を持っていく人はいない。」

確かに映画などでも、緊急事態の時にお金持ちはお金で解決しようとして、何もできずに大人しくなるシーンをよく見ます。

では、普段私たちがお金で解決していると感じていることはどういう事なのか。それは、私たちはお金を使って自分たちではできない問題を誰かにパスしているという事です。

例えば、家で自炊をしようとします。食材を全て自分で用意できないので、スーパーに行き買い物をします。そのスーパーも販売用の野菜は自分たちで育てることができないので野菜農家さんにお金を払い仕入れます。野菜農家さんも野菜を育てるための重機は自分達では作れないので、お金を払い業者から重機を買います

このようにお金を払うということは、自分で解決できない問題を他人にパスしているだけで自分では解決していないという事です。

お金は選ぶ力を持って要るだけなので、働く人が多くいればお金を使い選ぶことができますが、働く人がいなければお金に何も価値がないと言う事ですね。

結果、お金で解決できる問題はないということになります。

3つ目 みんなでお金を貯めても意味がない

お金持ちのボスはこう言います。

「お金増やすことだけを目的にすると、ただの奪い合いになる。共有することはできない。僕らが確実に共有するのは未来。」

私たちはよくお金を増やすと言いますが、実際にはお金が増えることはありません。2つ目の教えでも記載したように、お金を社会的視野で見た時、たくさん働きお金を稼いだとしても、会社から個人へお金はただ移動しているだけで実際には増えていません。

なので、共有することはできません。なら共有できる未来とはどういうことか。

それは日本経済の今後という事です。現在日本は少子化が進んでいます。それにより今後動けない老人が増え、働く若者が減る事によりお金の価値がどんどんと無くなっていく可能性があります。

そのため今必要とされているのは使用価値を高めることです。簡潔に言うと1人ひとりがお金を増やすことよりも少ない人数で効率よく仕事を回せるようにしたり、子供を育てやすい社会にすることを考えないといけないという事です。

みなさん、いかがでしたでしょうか。
私個人としては、社会的に広い視野で見るとお金に価値は無いという部分に衝撃を受けました。お金についての考え方が変わってきますね。

これら以外にも、とてもタメになる内容が多く書かれておりましたので、気なった方はぜひ手に取ってみていただけると幸いです。